2026 年 7 月下旬から 8 月初めにかけて、Snapdragon X チップを搭載する Googlebook「Bluey」ファミリーに「Annite」と「Pic」、「Meru」という 3 つのボードが追加されています。
このうち、「Annite」と「Pic」は Dell 製となる「Mica」をコピーして構築されており、当初は Snapdragon X Elite を搭載するとみられていました。しかし、その後の調査によって Snapdragon X Plus を搭載した、より手頃なモデルになる可能性があることが分かりました。
「Bluey」は 2 種類のチップに対応している
当初、Snapdragon X を搭載する Googlebook のリファレンスボード「Bluey」は、全てのデバイスで Snapdragon X Plus が採用されると考えられていましたが、開発コード上では「Bluey」と「BlueyH」という 2 つのリファレンスボードが存在しています。
コードからは、前者が Snapdragon X Plus X1P-42-100 を搭載、後者は Hamoa (Snapdragon X Elite の開発コードネーム) を搭載することが示されています。

Geekbench への掲載によって、すでに Bluey ベースの「Quartz」と「Mica」には Snapdragon X Elite X1E-80-100 が搭載されることが分かっており、開発コード上でも、これらには Hamoa が割り当てられていることが確認できます。


Coreboot のコード上では、どちらも「Bluey」がリファレンスボードになっていますが、明示的に SoC を選択していることから、全てのデバイスが X1P-42-100 でも X1E-80-100 でもないことを示しています。
「Annite」と「Pic」は X1P-42-100 を参照
前述のとおり「Quartz」と「Mica」が Hamoa (Snapdragon X Elite) を明示的に参照しているのに対し、「Annite」と「Pic」は X1P-42-100 (Snapdragon X Plus) を参照していることが分かりました。

このほかにも、「Annite」と「Pic」は「Mica」をコピーしていますが、同じコード内からはマザーボードのクロック周波数が 100MHz から 75MHz に落とされていることなどが確認でき、完全に同じ仕様ではないことが示されています。



なお、このコードから USB-A ポートがないこと、指紋センサが搭載されることなども示唆されていますが、これは Mica と共通しています。
Mass Premium 帯のモデルになる可能性
「Annite」と「Pic」は「Mica」をベースにしつつも、CPU が Snapdragon X Elite から X Plus に変更されている可能性が高く、性能を抑えたより手頃なモデルになると考えられます。
これまでの情報では、Googlebook (AL : Aluminium OS) には「AL Premium」、「AL Mass Premium」、「AL Entry」という 3 つのクラスが存在していることが示唆されており、2026 年秋の第 1 弾はこのうち最上位の AL Premium のモデルになります。
一方、Google は Googlebook の第 1 弾についてはプレミアムなモデルが中心になるとしつつも、将来的にはより手頃な価格帯も投入する方針を示しています。今回の開発状況を踏まえると、「Annite」と「Pic」は Premium ではなく、Mass Premium 帯に該当するモデルになる可能性があります。
なお、現時点では「Meru」についての詳細を確認できていませんが、同時期に追加されたことから、似たモデルになると予想されます。
まとめ
「Annite」と「Pic」は「Mica」のコードをベースにしていますが、Snapdragon X Elite ではなく X Plus を採用し、性能を抑えた Mass Premium 帯のモデルになる可能性が高いことが分かりました。
リリース時期は現時点では分かっていませんが、2026 年秋の第 1 弾には含まれず、開発状況を踏まえると 2027 年前半ごろに登場する可能性があります。
なお、Google は Qualcomm Snapdragon の AL Premium 帯の後継として、Snapdragon X2 (Calypso) を搭載した Googlebook の開発もすでに進めています。