Googlebook「Moonstone」の開発状況まとめ。Panther Lake 搭載 Fatcat シリーズ

calendar_month2026年7月15日
update2026年7月18日

Googlebook「Moonstone」は Fatcat シリーズの一つとして、Kinmen をベースに開発されています。Geekbench でベンチマークも 確認でき、Acer 製である可能性が高いと考えられます。

Googlebook Moonstone with Intel Panther Lake
Googlebook Moonstone with Intel Panther Lake

Google が開発を進めている「Moonstone」は、Intel Panther Lake (Core Ultra Series 3) を搭載する Googlebook のリファレンスボード「Fatcat」から派生したデバイスの一つです。

Fatcat シリーズの中でも Moonstone は後発として開発が始まっており、同シリーズの「Kinmen」との共通点が多いデバイスとなっています。当初は Chromebook Plus と考えられていましたが、2025 年 10 月に Aluminium OS との関連が見つかり、次世代のデバイスになることが予想されていました。

この記事では、Intel Core Ultra Series 3 を搭載する Googlebook「Moonstone」について、現時点で判明している情報をまとめます。

追記・更新情報

2026 年 7 月 18 日: 製品名が「Acer Googlebook 14 GP714-91N」になることが判明し、価格・発売時期に関する情報も得たため追記しました。

これまでの開発状況

Moonstone は 2025 年 9 月に開発が始まっており、Kinmen からコピーして構築されていますが、クラムシェルタイプではなくコンバーチブルタイプとして設計されています。基本設計は Kinmen と共通しており、テンキーを搭載しない 14 インチクラスになると予想されます。

Moonstone は、Kinmen との共通点が多いこととバッテリーに関する記述、開発担当者が多くの Acer 製品に携わっている人物という理由から、Acer 製のデバイスになる可能性が早い段階で示されていました。

Googlebook Moonstone Battery

その後、OS の起動画面に表示されるロゴに関するコミットから、Moonstone が Acer のデバイスになることがほぼ確実となり、タッチパッドに関するコミットから Aluminium OS (ALOS) に関連していることも確認されました。なお、ALOS は Googlebook に採用される ChromeOS と統合された新しい Android ベースの OS のことを指しています。

最終的に 2026 年 5 月に Googlebook が正式発表されたことで、「Fatcat」シリーズは Chromebook Plus ではなく Googlebook としてリリースされることが確実になりました。

予想されるスペックとベンチマーク

開発コードから、「Moonstone」は次のような仕様になると予想されます。

ディスプレイ

14 インチ OLED
2.8K
120Gz
コンバーチブル
タッチ対応

CPU Core Ultra 5 325
Core Ultra 7 355
RAM 16GB / 32GB LPDDR5X
内部ストレージ 256GB PCIe Gen4 NVMe SSD
外部ストレージ なし
Web カメラ 不明
ポート [オプション 1]
USB-C × 2
USB-A × 2
HDMI × 1

[オプション 2]
USB-C × 3

* USB-C 1 ポートは USB4 対応見込み
バッテリー 最大 100W 充電対応
ネットワーク Wi-Fi 7
その他 指紋センサ
バックライト付きキーボード

Moonstone も Kinmen と同様に、2 種類のポート構成のプロトタイプが確認できています。当初、複数の USB-C ポートが USB4 に対応することが示されていましたが、その後のコミットで USB4 対応は 1 ポートに制限される可能性が示唆されました。

また、「Quanta Moonstone」という名称でプロトタイプのベンチマークが Geekbench に掲載されていることも確認できました。登録に使われている「Quanta」は、Acer デバイスの製造を担当しているメーカーです。

Googlebook Moonstone Geekbench Core Ultra 5 325 16 Gb
Googlebook Moonstone Geekbench Core Ultra 5 355 32 Gb

Intel Core Ultra 5 325 と 16GB RAM、Core Ultra 7 355 と 32GB RAM を搭載する 2 つの構成を確認することができます。なお、プロトタイプであるためか Android 16 になっています。

スコアの平均は、シングルコアが約 2,480、マルチコアが約 9,470 となっています。この数字は、これまでに確認されている同チップを採用する「Fatcat」や「Ruby」と大きな差はなく、Chromebook Plus に採用されている Core Ultra (Series 2) に比べ、シングルコアとマルチコアで約 1.5 倍以上のスコア向上となります。

製品名が「Googlebook 14 GP714」になることが判明

Bluetooth SIG の認証データベースから、「Moonstone」に該当するデバイスが「Acer Googlebook 14 GP714-91N」になることが明らかになりました。データベースからは、以下の 4 つの型番が確認できています。

  • GP714-91N50A0
  • GP714-91N58Y2
  • GP714-91N596Q
  • GP714-91N70CH

また、販売店に掲載された情報から 120Hz リフレッシュレートに対応した 14 インチ 2.8K 解像度になることが示されています。また、発売日も 2026 年 11 月頃になることも記載されていました。

まとめ

Moonstone については、すでに OEM ロゴという証拠から Acer のデバイスになることはほぼ確実と見られます。また、ベンチマークによって 2 つの構成が用意されていることも示されました。

Googlebook の第 1 弾は 2026 年秋にリリースが予定されており、開発状況から見ても Moonstone はこのリリースに含まれる見込みです。

なお、現在は Moonstone の設計をベースとした「Penghu」というボードの開発が始まっていますが、これは Fatcat シリーズではなく次世代の Intel Nova Lake を搭載するリファレンスボード「Atria」シリーズの一つとなっています。

Source: HelenTech