Google が開発を進めている「Moonstone」は、Intel Panther Lake (Core Ultra Series 3) を搭載する Googlebook のリファレンスボード「Fatcat」から派生したデバイスの一つです。
Fatcat シリーズの中でも Moonstone は後発として開発が始まっており、同シリーズの「Kinmen」との共通点が多いデバイスとなっています。当初は Chromebook Plus と考えられていましたが、2025 年 10 月に Aluminium OS との関連が見つかり、次世代のデバイスになることが予想されていました。
この記事では、Intel Core Ultra Series 3 を搭載する Googlebook「Moonstone」について、現時点で判明している情報をまとめます。
追記・更新情報
2026 年 7 月 18 日: 製品名が「Acer Googlebook 14 GP714-91N」になることが判明し、価格・発売時期に関する情報も得たため追記しました。
これまでの開発状況
Moonstone は 2025 年 9 月に開発が始まっており、Kinmen からコピーして構築されていますが、クラムシェルタイプではなくコンバーチブルタイプとして設計されています。基本設計は Kinmen と共通しており、テンキーを搭載しない 14 インチクラスになると予想されます。
Moonstone は、Kinmen との共通点が多いこととバッテリーに関する記述、開発担当者が多くの Acer 製品に携わっている人物という理由から、Acer 製のデバイスになる可能性が早い段階で示されていました。

その後、OS の起動画面に表示されるロゴに関するコミットから、Moonstone が Acer のデバイスになることがほぼ確実となり、タッチパッドに関するコミットから Aluminium OS (ALOS) に関連していることも確認されました。なお、ALOS は Googlebook に採用される ChromeOS と統合された新しい Android ベースの OS のことを指しています。
最終的に 2026 年 5 月に Googlebook が正式発表されたことで、「Fatcat」シリーズは Chromebook Plus ではなく Googlebook としてリリースされることが確実になりました。
予想されるスペックとベンチマーク
開発コードから、「Moonstone」は次のような仕様になると予想されます。
| ディスプレイ |
14 インチ OLED |
| CPU | Core Ultra 5 325 Core Ultra 7 355 |
| RAM | 16GB / 32GB LPDDR5X |
| 内部ストレージ | 256GB PCIe Gen4 NVMe SSD |
| 外部ストレージ | なし |
| Web カメラ | 不明 |
| ポート | [オプション 1] USB-C × 2 USB-A × 2 HDMI × 1 [オプション 2] USB-C × 3 * USB-C 1 ポートは USB4 対応見込み |
| バッテリー | 最大 100W 充電対応 |
| ネットワーク | Wi-Fi 7 |
| その他 | 指紋センサ バックライト付きキーボード |
Moonstone も Kinmen と同様に、2 種類のポート構成のプロトタイプが確認できています。当初、複数の USB-C ポートが USB4 に対応することが示されていましたが、その後のコミットで USB4 対応は 1 ポートに制限される可能性が示唆されました。
また、「Quanta Moonstone」という名称でプロトタイプのベンチマークが Geekbench に掲載されていることも確認できました。登録に使われている「Quanta」は、Acer デバイスの製造を担当しているメーカーです。


Intel Core Ultra 5 325 と 16GB RAM、Core Ultra 7 355 と 32GB RAM を搭載する 2 つの構成を確認することができます。なお、プロトタイプであるためか Android 16 になっています。
スコアの平均は、シングルコアが約 2,480、マルチコアが約 9,470 となっています。この数字は、これまでに確認されている同チップを採用する「Fatcat」や「Ruby」と大きな差はなく、Chromebook Plus に採用されている Core Ultra (Series 2) に比べ、シングルコアとマルチコアで約 1.5 倍以上のスコア向上となります。
製品名が「Googlebook 14 GP714」になることが判明
Bluetooth SIG の認証データベースから、「Moonstone」に該当するデバイスが「Acer Googlebook 14 GP714-91N」になることが明らかになりました。データベースからは、以下の 4 つの型番が確認できています。
- GP714-91N50A0
- GP714-91N58Y2
- GP714-91N596Q
- GP714-91N70CH
また、販売店に掲載された情報から 120Hz リフレッシュレートに対応した 14 インチ 2.8K 解像度になることが示されています。また、発売日も 2026 年 11 月頃になることも記載されていました。
まとめ
Moonstone については、すでに OEM ロゴという証拠から Acer のデバイスになることはほぼ確実と見られます。また、ベンチマークによって 2 つの構成が用意されていることも示されました。
Googlebook の第 1 弾は 2026 年秋にリリースが予定されており、開発状況から見ても Moonstone はこのリリースに含まれる見込みです。
なお、現在は Moonstone の設計をベースとした「Penghu」というボードの開発が始まっていますが、これは Fatcat シリーズではなく次世代の Intel Nova Lake を搭載するリファレンスボード「Atria」シリーズの一つとなっています。
Source: HelenTech