Intel Nova Lake を搭載する Googlebook の開発は、「Atria」という名前のリファレンスボードを中心に進められています。
「Atria」は当初、Intel Panther Lake を搭載する可能性が示唆されていましたが、その後のコード変更により Nova Lake に対応するボードであることが確認されました。
この記事では、Intel Nova Lake 搭載 Googlebook の基盤となる「Atria」について、これまでの開発状況をまとめます。
Atria は Panther Lake 向けリファレンスボードとして開発開始
Atria は、Chromium Gerrit 上で確認された新しいリファレンスボード (設計基盤) です。
Panther Lake 世代のリファレンスボードとしてはこれまで「Fatcat」が知られていましたが、「Atria」は Fatcat の派生モデルではなく、独立したボードとして追加されました。
開発当初のコードでは SOC_INTEL_PANTHERLAKE が参照されており、Fatcat と同じ Intel の Panther Lake プロセッサを搭載するデバイスの新たな選択肢になると思われていました。
Atria が最初に Nova Lake を採用
その時点から、Nova Lake への移行を示す情報がいくつかありましたが、その後のコード更新により、Atria は Panther Lake ではなく Nova Lake を採用することが確認できました。
コード内には CONFIG_DRIVER_SOC_NOVALAKE=y が追加され、drivers/soc/novalake.h という記述が明記されています。一方で、コード内の記述から Atria が Fatcat の設計を継承しつつ、プロセッサを Nova Lake 向けに刷新したリファレンスボードとして位置づけられていることが示されています。
なお、ChromeOS における Nova Lake のサポートは、2026 年 2 月の時点ですでに動きが確認されていました。
Atria シリーズの共通仕様
Atria シリーズの開発コードからは、次のような共通仕様が示唆されています。
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Intel CNVi による Wi-Fi 7 / Bluetooth のサポート
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WWAN(5G / 4G-LTE)向けの電源やピンを備える
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アシスタントキー搭載(クイックインサートキーの可能性も)
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最大 3 つの USB-C ポート
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指紋センサのサポート
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セキュリティチップ Ti50 搭載
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タッチパネル、スタイラスペンのサポート
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テンキーサポート
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LPDDR5 RAM
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UFS ストレージ、PCIe Gen 4 または Gen 5 対応の NVMe SSD
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SD カードスロット
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最大 3 系統のカメラ(UCAM、FCAM、WCAM)
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4ch デジタルマイク
Panther Lake をベースとしながらも、次世代のチップセットとなる Nova Lake に対応するため、今後対応規格などが変更される可能性はあります。
判明している派生モデル
現時点では、Atria シリーズの派生モデルとして Penghu と呼ばれるボードの開発が確認されています。
Penghu は Fatcat シリーズに含まれる Moonstone の設計をコピーして構築されていますが、Atria の派生として組み込まれており、Panther Lake ではなく Nova Lake を搭載することが確認できています。
Moonstone は Acer の Googlebook になると考えられており、Penghu も同一の製造元によるモデルであるとすれば、第 2 弾以降のアップグレードモデルとなる可能性があります。
まとめ
Nova Lake を搭載する Googlebook の開発は、「Atria」がベースとなって行われています。現時点で「Penghu」の存在が確認されていますが、Atria シリーズは Fatcat からさらに一世代先の製品となるため、今後さらに複数のモデルが派生する可能性があります。
まだ開発段階にあるため詳細は変わる可能性がありますが、引き続き Nova Lake 搭載 Googlebook の動向を追っていきます。
なお、Googlebook には Intel だけでなく、Qualcomm や MediaTek のチップも搭載される予定です。
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