Googlebook の対応チップとして、Intel、Qualcomm、MediaTek の 3 社が採用されることがすでに発表されています。
発表時点ではチップセットやデバイスの詳細はまだ公開されていませんが、Chromium Gerrit 上のコードやリーク情報からは、各社のチップを採用するデバイスの開発がすでに進んでいることが分かっています。
この記事では、正式発表前から確認されている開発状況をもとに、Intel・Qualcomm・MediaTek それぞれのチップ開発がどのように進められているのか、現時点で判明している情報を紹介します。
Intel : 3 つのチップが並行

Intel のチップセットを搭載する Googlebook は、世代をまたいで複数のチップを採用するデバイスの開発が進められています。
Intel Core Ultra Series 3 にあたる Panther Lake を搭載するリファレンスボード「Fatcat」は、早い段階から開発が確認されており、Aluminium OS との関連付けも報告されていました。Fatcat からは現在 6 つのモデルが派生しており、うち「Lapis (ASUS)」、「Ruby (Lenovo)」、「Moonstone (Acer)」の 3 モデルはメーカーの関連が示されています。
また、Intel Wildcat Lake を搭載するモデルは、リファレンスボード「Ocelot」を起点に「Ojal」、「Matsu」、「Kodkod」 の 3 つが確認されています。Wildcat Lake は Intel N シリーズの後継として位置づけられており、より手頃な価格帯の Googlebook となる可能性があります。
このほか、もう 1 世代先の Intel Nova Lake を採用する「Atria」というリファレンスボードの開発も進められており、Intel はすでに次弾の Googlebook への供給も準備していることが示されています。
Qualcomm:Snapdragon X シリーズ

Qualcomm のチップセットを搭載する Googlebook は、Windows 向けとしてリリースされた Snapdragon X Plus X1P-42-100 を搭載する「Bluey」があり、X Elite も採用する可能性が示されるなど、複数の派生モデルが開発されています。
また、「Calypso」と呼ばれる新しいチップセットと搭載デバイスの開発も進められており、Qualcomm も次弾の供給に向けて取り組んでいることが示唆されています。
MediaTek : Kompanio か Dimensity CX か

MediaTek のチップセットを搭載するモデルは、2025 年 4 月に発表された Chromebook Plus 向けのハイエンドチップ Kompanio Ultra を搭載する「Sapphire」の開発が以前から確認されています。
現時点では、Intel や Qualcomm のように複数のラインナップで開発は確認されておらず、機種も「Sapphire」のみとなっています。
一方で、MediaTek は Googlebook 向けのチップセットを従来の Chromebook 向けの「Kompanio」から「Dimensity CX」へと名称を変更することを発表しています。「Sapphire」は Komapnio Ultra を搭載してリリースされると予想されていますが、最終的にこのチップが Dimensity CX と呼ばれてリリースされるかは、現時点では分かっていません。
現状は超プレミアム、価格帯拡大も視野に
第 1 弾モデルは 2026 年秋に超プレミアムな価格帯からの発売が予定されています。
Chrome Unboxed が報じた Google VP John Maletis 氏へのインタビューによると、Google は Googlebook ブランドに高い品質基準を求めており、Intel Panther Lake や Snapdragon X Plus、MediaTek のフラグシップチップなど、厳格なハードウェア基準を満たした構成のみが Googlebook として認められる方針です。
一方で Maletis 氏は、価格帯の拡大も視野に入れていることを明らかにしています。価格帯を問わず技術へアクセスできることをこれまでも重視してきたとしたうえで、時間をかけてより手頃な価格帯にも展開していく考えを示しました。