ドイツのベルリンで開催された IFA 2026 のプレスカンファレンス「Next@Acer」にて、Acer は同社初となる Googlebook のティーザー画像を公開しました。
この発表のなかで、Google で ChromeOS 部門のバイスプレジデントを務める John Solomon 氏が登壇し、Googlebook という新しいプラットフォームの立ち上げに関する背景を説明しています。
クラウドから AI へ。15 年ぶりのパラダイムシフト
Google が 2011 年に最初の Chromebook を発表した当時、PC は重いデスクトップ OS やローカルソフトウェアの管理に縛られていました。
Google は人々がウェブでの作業に移行しつつあることに着目し、OS の負担を削ぎ落とした「クラウドファースト」のデバイスとして Chromebook を設計しました。結果として、現在では多くの業務や教育現場の作業がブラウザ上で完結するようになっています。
Solomon 氏は、今回の Googlebook の登場が 15 年前に Chromebook がローカル環境からクラウドへの移行を促したように、Googlebook は AI を中心とした新しいコンピューティングへ移行する転換点であるとしました。
ウェブブラウザ中心から AI 中心の OS 設計へ
Solomon 氏はプレゼンテーションのなかで、現代のコンピューティングは単にウェブページを表示してアプリを動かすだけのものではなくなったと言及し、ユーザーの文脈を理解したアシスタンスや、デバイス間のシームレスな連携、そしてオンデバイスでの AI モデルの処理が求められると伝えました。
かつて ChromeOS が Chrome ブラウザを中心にゼロから構築されたように、Googlebook はネイティブの Android アーキテクチャと Gemini を基盤として設計されたと同氏は説明しています。
これはハードウェアの単なる性能向上ではなく、今後のデバイスとの関わり方を根本から定義し直すための意図的なプラットフォームの再定義であると語られました。
9 月 15 日のイベントで詳細を公開
今回のプレスカンファレンスでは、Acer は Google との長期的なパートナーシップを強調しつつも、製品のプロセッサ構成やディスプレイ仕様、価格などの詳細は明かしませんでした。
Google は 9 月 15 日にニューヨークで Googlebook のプレビューイベントを開催し、パートナー企業のデバイスや Aluminium OS の実際の動作は、このイベントで公開されます。ただし、この段階で発売するわけではありません。
なお、これまでの調査で Acer の Googlebook は「Acer Googlebook 14 GP714-91N」であることや、一部のスペックについては明らかになっています。

