Google が開発を進めている「Felino」は、Intel Panther Lake を搭載するリファレンスボード (量産前の開発設計基盤) となる「Fatcat」から派生した最初期のデバイスの一つです。
開発が始まった当初、ハイエンドな Chromebook Plus になると思われていましたが、現在では Googlebook としてリリースされる最初のデバイスのうちの一つになると考えられています。
この記事では、Googlebook「Felino」のこれまでの開発状況と、分かっていることをまとめます。
これまでの開発状況
Felino は、2024 年から開発の始まったリファレンスボード「Fatcat」をベースにし、同年12月に開発が始まっていることが初めて確認されました。
その後の開発で、バッテリーに関するコードに Acer のデバイスで採用実績のある「lges ap22a8n」、「smp ap23b7q」といった記述が追加されたことで、Acer 製になる可能性が示されていました。
当時は Googlebook Plus になると予想されていたため、Acer という前提であれば Chromebook Plus 514 / 515 / 714 などの上位機種の後継機になると考えていました。
出荷マニフェストによる仕様
2025 年 9 月に公開された出荷マニフェストの記録では、Felino の構成は次のようなものになることが示されていました。
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16 インチ
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32GB LPDDR5X RAM
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1TB ストレージ
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マザーボード ID : Q7AP
このうち、マザーボード ID の「Q7AP」は、4P + 8E + 4LP-E の 16 コア CPU と 12 基の Xe3 GPU コアを備えた Panther Lake の中でもハイエンドに位置する PTL-H 上位 SKU に対応します。

そのため、従来の Chromebook の枠を超えたハイエンドモデルになることが期待されましたが、Google は開発中のデバイスにおいて、そのデバイスが搭載できる最大の仕様を記載することがあります。そのため、実際の仕様ではなく、あくまでも搭載可能な最大の構成が記載されていただけだと考えられます。
予想されるスペック・仕様
前述の出荷マニフェストやこれまでの開発コードから、「Felino」は次のような仕様になることが予想されます。
| ディスプレイ | 15.6 〜 16 インチ クラムシェル |
| CPU | PTL-U |
| RAM | 16GB LPDDR5X |
| 内部ストレージ | PCIe Gen 4 または Gen 5 NVMe SSD |
| 外部ストレージ | カードリーダー搭載の可能性 |
| Web カメラ | 1080p |
| ポート | USB-C × 2 USB-A × 1 |
| Web カメラ | 1080p |
| ネットワーク | Wi-Fi 7 Bluetooth |
| その他 | テンキー |
これまでの開発コードから 15.6 インチ以上のモデルになることやテンキーを搭載する可能性が示されていましたが、実際のコードでは 14 インチにも対応するよう設計されていることも分かっています。
このほか、2つのUSB-Cやテンキー、1,080p Webカメラ、SD(またはmicroSD)カードリーダーを備える可能性がありますが、指紋センサやバックライトキーボードに関する記述は見当たりませんでした。
なお、Geekbench のベンチマークスコアから、Intel Core Ultra 5 335 (推定) と 16GB RAM の構成があることが確認されています。また、PTL-H の搭載については、Fatcat の開発コード上で次のように記載されており、検証用で PTL-H を使用したものの、実際には PTL-U になる可能性が高いです。
The initial version temporarily uses the PTL-H, but the thermal design is based on the PTL-U. Apply PTL-U's thermal settings here to avoid thermal issues.
(初期バージョンでは一時的にPTL-Hを使用しますが、熱設計はPTL-Uに基づいています。熱に関する問題を回避するため、ここではPTL-Uの熱設定を適用してください。)
とはいえ、デバイスごとに異なる可能性は十分にあるため、最終的な製品ではどうなるかはまだ分かりません。
予想されるメーカー
Felino がどのメーカーのデバイスになるかは、記事執筆時点でも直接示す記述は見つかっていません。
しかし、採用されているバッテリーの型番が、Acer のデバイスで広く採用されている型番と一致することから、現状では Acer のモデルになる可能性が高いと考えられます。
一方で、同じく Panther Lake を搭載する「Moonstone」が OS 起動画面のロゴ情報から Acer 製であることが分かっており、さらに「Francka」や「Kinmen」も Acer を示す情報があります。初期のリリースで 1 メーカーがこれだけの数をリリースするかは何とも言えないため、実際のところまだ分かりません。
まとめ
現時点では、Felino の仕様とメーカーについてははっきりと分かりませんが、従来よりもハイエンドかつプレミアムな仕様を備えることは間違いありません。
Googlebook は第 1 弾となる「超プレミアム」モデルが 2026 年秋にリリースすることが予告されており、Fatcat シリーズの一つとして早期から開発が進められてきた Felino も、この秋リリースの対象に含まれると見られます。
Source: HelenTech
