Googlebook の Magic Pointer、Gemini が理解・変換・発想・実行の 4 つから提案チップを生成

calendar_month2026年7月19日

Googlebook の Magic Pointer は、選択内容を理解・変換・発想・実行の 4 つに分類し、Gemini 単体で完結する提案のみを生成する設計であることが分かりました。

Google Magic Pointer teaser
Google Magic Pointer teaser

先日、Magic Pointer が Google Play ストアにスタンドアロンアプリとして登場したことをお伝えしましたが、この機能が実際にどう動いているのかが明らかになりました。

これは Android Authority が同アプリの APK 解析を行ったところ、アプリ内には Gemini に提案チップを生成させるためのプロンプト文字列がそのまま含まれていることが分かり、Magic Pointer がユーザーの選択内容をどう解釈し、どのような基準で候補を絞り込んでいるのかを読み取ることができます。

選択した内容を 4 つに分類してから提案する

まず、プロンプトはユーザーが画面上で選択した領域を、次の 4 つのいずれかに分類するよう Gemini に指示しています。

  • 理解:チャートの説明や植物の特定、スレッドの要約など、選択内容の解釈・抽出

  • 変換:文章のリライトや翻訳、表形式への変換といった編集・作成作業

  • 発想:レシピからの献立提案や旅行先の情報提供など、入力を超えた提案

  • 実行:メールへの返信、カレンダー登録、リマインダー設定に加え、配車サービスの手配や食料品の注文、Wi-Fi・モバイルデータ上限といったシステム設定の変更まで含まれる

3 件のチップを提示する場合は、これら異なるカテゴリーから選ぶよう指示されており、画面の内容によっては 3 件に満たなくても構わないとされています。

Google Magic Pointer Image(1)

また、チップの表現についても細かいルールがあり、1 件あたり 45 文字以内、最大 3 件、一人称視点での表現、動詞や疑問形から書き始めることなどが定められています。「もっと詳しく」のような汎用的な提案は避け、選択した内容に即した具体的な提案にするようになっています。

外部アプリや OS 標準の操作には誘導しない設計

今回の解析によると、Magic Pointer は Gemini 単体で完結できない操作を除外するように設計していることが分かっています。

たとえば、Figma や Canva など外部アプリ前提の提案はもちろん、Chrome で開く、Google マップを開くといった、OS 標準のアプリ起動を促す提案も禁止されています。すでに Gemini で利用できる Google カレンダーや Gmail などの操作も、アプリを開かせるのではなく、Gemini の統合機能を介して処理するようになっています。

つまり、Magic Pointer では画面上の情報に対して何かをしたいとき、「アプリを開く」のではなく Gemini が代わりに作業を実行するような仕組みを採用しています。

このほか、Pixel 10 シリーズで導入された「マジックサジェスト (Magic Cue)」との重複を避ける仕組みや、児童の性的搾取に関するコンテンツや個人情報、暴力的な内容などが含まれる場合は提案自体を生成しないといった安全設計も確認されています。

まとめ

今回、Magic Pointer における Gemini の提案方法の仕組みが明らかになったことで、Googlebook は AI 機能を搭載したパソコンではなく、OS レベルで AI (Gemini) が動作するデバイスを実現しようとしていることが確認できました。

Gemini の統合によって利便性の向上が期待できますが、実際に使ってみるまでは実用性や活用方法はまだ分かりません。また、今回の情報は開発中のコード解析に基づくため、リリース時には仕様変更される可能性もあります。

いずれにしても、Google は 2026 年秋の Googlebook 発売に向けて準備を進めており、予定どおりの登場が期待されます。