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Googlebook 向けシステムアップデート (17.CL3B.260622.286.R2) が展開。約 30 件の不具合を修正

2026年11月6日

Google は Googlebook 向けにシステムアップデート (17.CL3B.260622.286.R2) の配信を開始しました。セキュリティパッチ更新に加え、Bluetooth 音声遅延や外部モニター接続時のトラブルなど 30 件の不具合修正が行われています。

Googlebook System Update 17 Cl3b 260622 286 R2
Googlebook System Update 17 Cl3b 260622 286 R2
Google Preferred Source

Google は、Googlebook 向けに 2026 年 11 月のシステムアップデート (17.CL3B.260622.286.R2) の配信を開始したことを発表しました。

今回のアップデートは、第 1 弾として投入された Googlebook 5 機種すべてに展開されており、セキュリティパッチの更新をはじめ、約 30 件の不具合修正や安定性の向上が行われています。

ビルド番号と修正内容

2026 年 11 月の Googlebook 向けシステムアップデートでは、OS のビルド番号が 17.CL3B.260622.276.R5 から 17.CL3B.260622.286.R2 へと更新されます。プラットフォーム全体の Android セキュリティパッチレベルは 2026 年 11 月 1 日付となり、約 60 件の脆弱性 (CVE) が修正されています。

筆者が所有する Lenovo Googlebook 15 および Dell XPS Googlebook の両方でアップデートの配信を確認しており、更新ファイルのサイズは Lenovo Googlebook 15 で 164 MB、Dell XPS Googlebook では 181 MB でした。

Googlebook System Update 17 Cl3b 260622 286 R2(1)

このアップデートには約 30 件の修正が含まれており、すべてのデバイスに適用される共通の修正と、ハードウェア構成に応じた特定のデバイス向け修正があります。

入力とデスクトップ UI

入力とデスクトップ UI に関しては、次の 7 項目が修正・改善されています。

  • ロック画面の入力認識: スリープ復帰後やディスプレイを開いた直後にパスワードや PIN を入力する際、まれにキー入力が認識されない競合状態が発生していた問題を修正

  • 「ファイル」アプリの通知整理: ファイルをコピーするときに画面右下に表示されていた余分なクリップボードオーバーレイや通知を削除

  • 壁紙とスタイルの安定性: 壁紙オプションの閲覧中にアプリが無限読み込みスピナーのままフリーズしたり、クラッシュしたりする問題を修正

  • [設定] > [ヒントとサポート]: 一般的なサポート記事ではなく、公式の Googlebook ヘルプセンター が開くように変更

  • [設定] > [デバイスとアクセサリ] > [キーボード] > [物理キーボード]: ドライバの内部名称ではなく「◯◯ (デバイス名) Keyboard」と表示されるように変更し、ノート PC に適合しない古いナビゲーションジェスチャーの解説を削除

  • 内蔵キーボードとタッチパッドの応答性改善: センサーハブのファームウェア更新により、タブレットモードやテントモードからクラムシェルモードに戻した後のキーボードやタッチパッドの反応を改善 (Acer Googlebook 14)

  • タッチ操作の応答性と精度の向上: タッチスクリーンのファームウェア更新により、タッチ操作の応答性やタップ、ドラッグの認識精度を改善 (Dell XPS Googlebook 13)

ディスプレイ、グラフィックス、ビデオ会議

ディスプレイやグラフィックスに関しては、外部モニター接続時や動画再生の不具合を中心に次の 6 項目が修正されています。

  • Zoom アプリの安定性向上: 背景ぼかし、バーチャル背景、ビデオフィルター、3D アバターを有効にした際にグラフィックスコンパイラの問題でクラッシュする不具合を修正

  • 外部モニター取り外し時の壁紙表示: 2 台の外部モニターを取り外した際に、外部デスクトップの壁紙が内蔵ディスプレイを覆ってタスクバーやアプリアイコンが隠れてしまう問題を修正

  • DRM 保護動画の外部モニター再生: 接続した外部モニターで Netflix などの動画を再生した際、音声だけが流れて画面が真っ黒になる問題を修正 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • 保護された動画の一時停止問題: 外部モニター上で保護された動画を 5 秒以上一時停止すると画面全体が真っ黒になる問題を修正 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • USB-C ハブおよび MST の取り外し: USB-C ハブや DisplayPort デイジーチェーン (MST) によるマルチモニター環境を取り外した際、ディスプレイドライバーのクラッシュによってノート PC が再起動する問題を修正 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • 60 FPS HDR/HLG 動画の表示異常: 屋内の照明環境下で再生した際、バックライトが意図せず暗くなり、UI カラーが過飽和になってちらつく問題を修正 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

Bluetooth とオーディオ

Bluetooth とオーディオ関連では、以前から報告されていた音声のズレや周辺機器の接続に関する次の 4 項目が修正・改善されています。

  • Bluetooth 音声遅延 (リップシンク) の解消: Bluetooth 音声ルーティングをホスト側のソフトウェアパイプラインへ切り替えることで、Pixel Buds Pro 2 を含むヘッドホンやイヤホンで YouTube などの動画を視聴する際に発生していた目立つ音声の遅延を修正 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • ASHA 補聴器の音声出力: 接続した Bluetooth Low Energy (ASHA) 補聴器を、内蔵スピーカーの代わりとして通話やメディアの音声出力先に選択できるように変更 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • BLE マウスの自動再接続: ロジクール MX Master、Pebble、Lift などのペアリング済みマウスが再起動後に自動再接続されない問題を修正 (※以前のビルドでペアリングしていた場合、更新後に一度設定から削除して再ペアリングすることが推奨されています)

  • USB マイクおよびオーディオインターフェースの録音不具合: Focusrite Scarlett、Elgato Wave、Blue Yeti などで、音声バッファリングの問題によって録音が行えなくなるトラブルを修正

システムのパフォーマンスと更新の信頼性

システムでは、メモリ管理の最適化やファームウェア、カーネルの更新に関する項目が修正・改善されています。

  • ブラウザのメモリ安定性向上: バックグラウンドで動作するオンデバイス AI サービス (AICore) のメモリバインディング管理を最適化し、多数のタブを開いた高負荷時にメモリを適切に回収できるように改善 (Chrome での予期しないタブ再読み込みやクラッシュを低減)

  • オンデバイス AI のメモリ使用量削減: NPU ドライバのメモリ管理更新によりシステム RAM を最大 3 〜 6 GB 削減し、16 GB モデルでのマルチタスクの安定性を向上 (Acer Googlebook 14 / ASUS Googlebook 14 / Lenovo Googlebook 15)

  • UX パフォーマンスの改善: GPU メモリの断片化に対する感度に関する問題を修正 (Acer Googlebook 14 / ASUS Googlebook 14 / Lenovo Googlebook 15)

  • ファームウェアのインストール問題解消: 一部のデバイスが工場出荷時ブートファームウェアに戻り、アイドル時や通常使用中に予期せず再起動する問題を修正 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • Linux 6.18 カーネルの更新: 初期起動時の CPU マイクロコード更新の適用、Linux 6.18 カーネルの安定性修正、Linux 6.18 GKI セキュリティパッチの反映 (Acer Googlebook 14 / ASUS Googlebook 14 / Lenovo Googlebook 15)

  • Linux 6.12 カーネル (GKI) の更新: Android 16 セキュリティパッチの適用、USB-C DisplayPort の安定性修正、ディスプレイのサスペンド/レジューム時のウォッチドッグクラッシュ修正、マルチストリーム DisplayPort の HDCP 1.x コンテンツ保護サポートを追加 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • ブートスロット優先度の修正: アップデートが途中で中断された場合でも、デバイスが再起動を繰り返すループに入らないよう改善

  • Google セキュリティチップ (Ti50) ファームウェア更新: 全モデルで GSC ファームウェアの保護強化とロールバック防止を適用し、「電源を切る」を選択した際にシャットダウンせずに自動再起動してしまう問題を修正 (HP Googlebook 14)

  • EC 電源状態移行とハードウェア制御の修正: 画面を閉じた際に冷却ファンが高回転で激しく回る問題を修正 (Dell XPS Googlebook 13) したほか、YouTube や Web 動画の再生遅延改善、再起動後や画面を開いた直後のカメラ初期化失敗を修正 (HP Googlebook 14 / Dell XPS Googlebook 13)

  • バックグラウンドサービスと診断の改善: com.android.phone のクラッシュ修正、システムログのバッファ容量拡大、製品版ビルドにおける Wi-Fi 詳細診断ログの有効化

  • ハードウェア構成とリカバリ更新: 新たに製造される 32 GB モデルのサポートに向けたハードウェア構成マッピングテーブルの更新、追加フラッシュメモリ部品の適合、パーティションフラッシュの改善 (Acer Googlebook 14 / ASUS Googlebook 14 / Lenovo Googlebook 15)

Linux ターミナル (ベータ版)

ベータ版として提供されている Linux ターミナル環境では、接続の維持や信頼性向上のための修正が実施されています。

  • Antigravity との連携信頼性向上: ターミナルと Antigravity 間のインターフェースにおける複数の安定性の問題を修正

  • スリープ復帰時やタブ切り替え時の接続維持: ノート PC がスリープから復帰した際やタブを切り替えた際にも、長時間実行中の CLI ツールを含むシェルセッションの接続を維持

  • ポート転送と SSH の安定性: ポートの急速な更新時や複数のプロセスを開閉した後でも、ポート 2222 の SSH 接続を含む TCP ポート転送の接続を維持

  • マルチウィンドウとタブ管理の改善: 非アクティブなタブをクリックした際に誤って閉じてしまう問題を修正、ほかのウィンドウが開いている間にウィンドウを閉じても Linux VM がシャットダウンしないよう改善、タブ終了時のメモリリークを解消

  • 非破壊システムアップデートの実現: システムアップデート時にユーザーの Linux ストレージをリセットしたり openssh-server のカスタム設定を削除したりすることなく、Linux VM の設定ファイルをインプレースで更新

  • ターミナル入力のプライバシー保護: Linux ターミナル内のキー入力やコンソール出力がシステムの診断ログに書き込まれないよう保護を強化

アップデート方法

最新のシステムアップデートは、Pixel や Android デバイスと同じように、[設定] > [システム] > [ソフトウェアアップデート] > [システム アップデート] に移動し、[アップデートを確認] をクリックして確認することができます。

今回のアップデートは第 1 弾の 5 機種すべてに向けて段階的に配信されています。カーネルやファームウェアの更新内容を正常に反映させるため、アップデート適用後は画面の案内に従ってデバイスを再起動してください。

なお、筆者の環境で発生していた Elgato Wave: 3 のマイクの音声が正しく認識されない問題は解消したことを確認しました。一方、Dell XPS Googlebook で画面がちらつく問題については、発生する頻度は減ったように感じるものの再発したため、完全に解消されたわけではない可能性があります。

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