Primate Labs は 2026 年 7 月 23 日 (現地時間)、ベンチマークアプリの最新版「Geekbench 7」を公開したことを発表しました。
今回のバージョンで、マルチコアベンチマークの測定方式が刷新されたほか、GPUベンチマークにはNVIDIA CUDAが新たに対応するなど、CPU・GPUともに測定方法が大きく変わっています。そのため、Geekbench 6 のスコアとは直接比較ができないことに注意してください。
マルチコア測定を実アプリの動作に合わせて再設計
Geekbench 6 までは、全ての処理をマルチスレッドで実行する前提で測定していましたが、実際のアプリでは単一スレッドに近い動作をする処理も多く、その実態を反映しない測定になっていました。
これが Geekbench 7 で見直され、実際のアプリでマルチスレッド動作をするワークロードのみがマルチコアベンチマークとして実行されます。たとえば HTML5 ブラウザのテストは、Webブラウザ自体がシングルスレッドに近い動作をすることから、マルチスレッド構成のテストには含まれていません。

メディア関連のワークロードを追加
CPU ベンチマークには、音声・映像のエンコードやデコード、処理性能を測る、以下のようなメディア関連のワークロードが新たに加わりました。
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AV1 コーデックによる画面共有映像のエンコード
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Opus コーデックによる音声圧縮
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Whisper 音声認識モデルを使ったライブ字幕生成
このほか、Jolt Physics エンジンを使ったゲーム物理演算のワークロードが加わったほか、Photo Editor ワークロードの拡充、JPEG XL や DNG といった新しい画像形式に対応した Photo Library ワークロードの更新も行われています。
GPU ベンチマークも刷新、CUDA に対応
GPU ベンチマークは、機械学習やコンテンツ制作アプリケーションに焦点を当てた内容に刷新されました。
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動画への顔認識とリアルタイムフィルター処理
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機械学習による画像の超解像処理
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ビデオ会議のバーチャル背景に使われる背景ぼかし処理
これに加えて、RAW 画像処理や LUT を使った映像のカラーグレーディング、パストレーシング、流体シミュレーションといった GPU 画像編集・合成系のワークロードも新たに追加されています。
API についても、これまでの OpenCL、Vulkan、Metal に加えて NVIDIA CUDA に対応し、NVIDIA 製 GPU の測定にも幅広く対応するようになりました。
データセットも大規模化
各ワークロードで使用するデータセットも更新され、File Compression ワークロードではソースコードやオブジェクトコード、テキスト文書を含むアーカイブの種類が増えました。
また、PDF Viewer ワークロードでは公園の地図から技術文書、学術論文まで幅広い文書が対象になりました。
Googlebook でも活用できるベンチマークソフト
これまで Chromebook のベンチマークソフトと言えば、Octane 2.0 Plus や JetStream、Speedometer、MotionMark、WebXPRT といったブラウザベースのベンチマークが主流でした。
Android アプリを利用することで、Geekbench、PassMark、PCMark、3DMark といったベンチマークの選択肢もありますが、Chromebook では仮想環境を経由して Android アプリを動かすため、対応していなかったり正しく測定できないことがありました。
一方、今後発売される Googlebook はネイティブ Android になるため、Geekbench 7 をはじめとするこれらの Android アプリを安定して実行することができます。これにより、Googlebook ではより実態に近いスコアが測定できるようになることが期待されます。
Geekbench 7 は、Android、iOS、Windows、macOS、Linux に対応したクロスプラットフォームのベンチマークアプリです。個人利用であれば引き続き無料で利用でき、8 月 6 日まではリリース記念として Primate Labs Store で Geekbench 7 Pro が 20% オフで販売されています。